空き家の維持には経費がかかります。
仮に「首都圏郊外の一戸建て」と考えると、
・固定資産税(評価額によるがでは年15万前後)
・日常のメンテナンスのための水道・電気代(合わせて月1万弱、年12万弱)
・空き家で多い一戸建の場合は庭の手入れ費用(年2回の草刈りで計10万前後)
・突発的な家屋の破損などの修繕費
以上で年間40万程度は見込まれます。
また、定期修繕がかかるので、
・10年に一回の外装大規模修繕(100~200万。年平均10~20万)
あたりは見込む必要があります。
これらを総合すると空き家の維持には年間平均50万ほどを見込む必要があると言えます。
☆家が国に空き家に認定されると固定資産税が6倍に跳ね上がる?
通常の住宅の敷地は、更地と比べて200㎡以内の固定資産税は1/6・都市計画税は1/3、200㎡を超える部分の固定資産税は1/3・都市計画税は2/3に減額されています。
しかし、2015年施行の空き家対策特別措置法により、「特定空き家」に認定されるとそれらの減額をされなくなってしまうので、特定空き家の敷地が200㎡以内の場合、固定資産税は6倍・都市計画税は3倍に跳ね上がることになります。
特定空き家の認定条件は以下のとおりなので、該当しないように管理をするか、早期に処分を検討すべきでしょう。
(特定空き家認定条件)
・倒壊の恐れがある空き家
・不衛生な空き家
・景観を損なう空き家
・生活環境を守るため放置できない空き家
私たちしあわせ遺産相続の専門家では、空き家問題にも積極的に取り組んでおります。お気軽にご相談ください。